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FOMC 1月の振り返り

投資

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こんにちは、当ブログをご覧くださりありがとうございます。
投資と受験(子育て)について発信している弾正少弼です。
(投稿2024年2月)
今回は、アメリカ FOMC 1月の振り返りです。最初に まとめ から
12月記事を読んだあなたは、2項を飛ばしてもOKです。

まとめ

・政策金利は据え置き。5.25~5.50%。3月の金利下げは後退 5月以降へ。

FOMCとは

・FOMC。米国の金融政策を決定する会合。FRB7名の理事(総裁、副総裁含)と地区連銀総裁のうち5名(NY連銀総裁は常駐でFOMC副議長となる、残りは持ち回り)の12名が投票権を持つ。残り7名の地区連銀総裁、NY地区連銀副総裁も議論には参加するが、投票権を持たない。

米連邦公開市場委員会(FOMC:Federal Open Market Committee)。米国の金融政策を決定する会合。年8回の定例会合と、必要に応じて臨時会合が開催される。

景気やインフレ率の見通しに基づいて、金融政策に関する声明を発表している。
FOMCの政策決定は、米国経済だけでなく、世界経済にも大きな影響を与えています。

総裁・副総裁を含む最大7名の常任理事(欠員あり)と、12の地区連邦銀行総裁のうち5名による投票で政策を決定する。12の地区連銀のうち、金融政策の実務を担当するNY連銀総裁はFOMCの副議長として常に投票権を持ち、残り11地区については4つのグループに分かれて年ごとに投票権を持つ。

年8回の定例会合のうち、4回の会合で参加メンバー(投票権の有無にかかわらず全員)による今後数年間の年末時点での経済成長率・失業率・物価・政策金利水準の見通しが発表される。

このうち政策金利水準の見通しは、各メンバーの見通しをドットの形でグラフに示したドット・プロットが公表され、平均値や中心地だけでなく、分布も確認することが出来る。

会合後の総裁会見は参加メンバーによる見通し公表のある会に限られていたが、2019年から全会合後の実施に変更された。

米国の政策金利はフェデラル・ファンド金利(FF金利)誘導目標。0.25%のレンジで目標が示される。

米国夏時間:日本時間午前3時、冬時間:日本時間午前4時の発表。

・FED。日本語では連邦準備制度。Federal Reserve SystemのFederalを略してFed(フェッド)と呼ばれ、FRSともいう。米国の中央銀行制度のこと。連邦準備理事会(FRB:Federal Reserve Board)、連邦公開市場委員会(FOMC:Federal Open Market Committee)、全米12地区の連邦準備銀行(FRB:Federal Reserve Banks)から構成される。

・連邦準備理事会(FRB)は、日本銀行(日本の中央銀行)に相当し、Fedの最高機関として米国の金融政策を策定・実施するとともに、各地区の連邦準備銀行(FRB)を総括する。連邦公開市場委員会(FOMC)は、日本の金融政策決定会合に相当し、連邦準備理事会(FRB)が定期的に開く会合で、FFレートの誘導目標など公開市場操作の方針を決定する。連邦準備銀行(FRB)は、連邦準備理事会(FRB)の下に置かれ、決定された金融政策の実施や、米ドル紙幣(連邦準備券)の発行などを行う

・2024年のFOMC開催日程

1月FOMCでの声明

[ロイターより] – 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は31日、連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で3月の利下げの可能性は低いとの認識を示した。早期利下げを期待していた投資家は、FRBがインフレ抑制を重視していることを改めて思い知らされた形となった。

一部の市場関係者は、利下げ開始のタイミングより、消費者物価の鈍化傾向や着実な経済成長の方が重要だとし、利下げ開始が遅れても大きな影響はないと予想。市場は依然として年内の約140ベーシスポイント(bp)利下げを織り込んでいる。FRBの予想は75bpだ。

だが、今回のパウエル議長の発言に加え、米銀行部門の問題再燃やハイテク大手の強弱まちまちな決算を受けて、S&P総合500種指数の騰勢が鈍り、債券相場も伸び悩むのではないかとの見方も浮上している。

BMOウェルス・マネジメントのユンユ・マー最高投資責任者は「市場はおそらく、昨年末から今年初めにかけての上昇を一部消化する必要に迫られる。経済情勢と企業業績が市場に織り込まれた水準に追いつくまで待つ必要がある」と述べた。

31日のS&P総合500種指数は1.5%下落。マイクロソフトやグーグルの親会社アルファベットの決算が予想を下回ったことに加え、地銀株が売られた。10年国債利回りは約13bp低下した。

一部の投資家は、利下げ観測を背景とする昨年末以降の株価・債券の上昇が行き過ぎだったのではないかとみている。FRB高官はここ数週間、早期利下げ観測をけん制。景気は引き続き底堅く、過度に早期の利下げはインフレの再燃につながりかねないとの懸念が出ている。

ウィルシャーのジョシュ・エマニュエル最高投資責任者は「市場は先走っていた。市場が期待していたほどFRBがハト派的でなかったことは驚きではない」と述べた。

31日終盤のフェデラルファンド(FF)金利先物市場は、3月利下げ開始の確率を36%と予想。パウエル議長の会見前は58%だった。5月利下げの確率は51%から60%近くに上昇した。

クリアブリッジ・インベストメンツの投資戦略アナリスト、ジョシュ・ジャムナー氏は、3月の利下げを予想していた多くの投資家は「オフサイドポジションにいたことになる」とした上で「最初の利下げが3月でも5月でも、米経済がどのように軟着陸するか、もしくは景気後退に陥るかにとって重要ではない」と述べた。

<経済情勢を注視>
実際、パウエル議長は米経済が好調との認識を示し、経済成長は堅調で労働市場も力強く、インフレが鈍化していると指摘した。 もっと見る

コニング・ノース・アメリカのシンディ・ボーリュー最高投資責任者は「3月までに入手できる経済指標が、相場を左右するという意味で極めて重要になる」と指摘。

「インフレ率と賃金の伸びが鈍化し、FRBが過去6カ月間に確認した傾向と矛盾しなければ、5月のFOMCの重要性が大幅に高まり、FRBが5月に動くという見方が強まるだろう」と述べた。

モナチル・キャピタル・パートナーズの創設者であるアリ・メリ最高投資責任者は、FRBがインフレを警戒していることに安心したとし、「今回のFOMCのポイントは2%のインフレ目標へのコミットメントだ。FRBは2%に非常にコミットしており、それは正しい。(最初の利下げのタイミングは)それほど重要ではない」との認識を示した。

一部の債券投資家は、FRBの利下げ転換が遅れれば、利下げ前に高利回り債に投資する良い機会になると指摘する。

チルトン・トラストのティモシー・ホーラン債券部門最高投資責任者氏は、利回りがさらに上昇すれば債券投資を拡大するとし、「パウエル議長はFRBに時間を与えたが、投資家にもチャンスを与えた。投資家は非常にタイトな金融政策からの調整というこの極めて重大なシフトをさらに有効活用できる」と述べた。

一方、金融環境の引き締まりで金融の安定が脅かされれば、FRBが早めに利下げに動く可能性も指摘されている。

31日の米株式市場では、ニューヨーク州を地盤とする銀行持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCBの予想外の赤字決算と減配を受け、地銀の健全性を巡る懸念が再燃した。

ウィルシャーのエマニュエル氏は「システムへの金融ストレスが変数だ。変数次第で天秤が少し傾く可能性があるだろう」と指摘した。

<FOMC声明全文>
ロイターより] ー最近の指標は、経済活動が堅調なペースで拡大していることを示している。雇用の伸びは昨年初旬から緩やかになったが依然として力強く、失業率は依然として低い。インフレ率はこの1年で緩和したが、依然として高止まりしている。

委員会は雇用最大化と長期的な2%のインフレ率の達成を目指す。委員会は、雇用とインフレ率の目標達成に対するリスクのバランスが改善しつつあると判断する。経済の見通しは不確実で、委員会はインフレのリスクを引き続き大いに注視している。

目標を支援するため、委員会はフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジを5.25─5.50%に維持することを決定した。FF金利の目標誘導レンジのあらゆる調整を検討するに当たり、委員会は今後もたらされるデータ、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に評価する。委員会は、インフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信がさらに強まるまで、目標誘導レンジの引き下げが適切になるとは予想していない。さらに、以前発表された計画で説明されている通り、委員会は保有する米国債およびエージェンシーローン担保証券の削減を続ける。委員会は、インフレ率を2%の目標に戻すことに強く取り組む。

金融政策の適切な姿勢を評価するに当たり、委員会は今後もたらされる経済見通しに関する情報の意味を引き続き監視する。もしも委員会の目標の達成を妨げる可能性があるリスクが生じた場合、委員会は金融政策の姿勢を適切に調整する準備がある。委員会の評価は、労働市場の状況、インフレ圧力、インフレ期待、金融と世界の動向を含む幅広い情報を考慮する。

政策決定の投票で賛成したのは、ジェローム・パウエル委員長、ジョン・ウィリアムズ副委員長、トーマス・バーキン、マイケル・バー、ラファエル・ボスティック、ミシェル・ボウマン、リサ・クック、メアリー・デイリー、フィリップ・ジェファーソン、アドリアナ・クーグラー、ロレッタ・メスター、クリストファー・ウォラーの各委員。

政策金利の推移

2024年1月の政策金利です。2024年2月1日発表
・政策金利は据え置き。5.25~5.50%。3月の金利下げは後退 5月以降へ。

アメリカ経済が堅調の為、12月に続き高金利の維持は継続。
銀行不安が気になりますね、引き続き注視が必要です。

↓FedWatch 2月3日の段階では3月の政策金利据え置きが62%


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