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インテル株急落と半導体政策

投資

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こんにちは、当ブログをご覧くださりありがとうございます。
投資について発信している弾正少弼です。
(投稿2026年1月)
今回は、インテル株急落と半導体政策 です。

インテル株が大幅安となった背景には、トランプ政権の“半導体産業再建”構想がむしろ市場に不透明感を与え、政府介入リスク・経営不信・巨額投資負担が同時進行で重なっていることがある。

🇺🇸 全体像:なぜ「再建構想」が“追い風”ではなく“試練”になっているのか
トランプ政権は米国の半導体製造を国内回帰させるため、Intel を中心に巨額の公的資金投入や政府主導の産業再編を進めようとしている。しかし、市場はこれを「支援」よりも「統制強化・不確実性の増大」と受け止めている。
背景には以下の3つの要素が重なっている。

1.政府がインテル株を大量取得する可能性 → 市場が“国有化リスク”と受け止めた
Bloomberg 報道によれば、トランプ政権は Intel の 約10%の株式取得を検討しているとされる。これは CHIPS法の補助金(約109億ドル)を株式に転換する案で、実現すれば政府が Intel の大株主になる構図。
市場はこれを以下のように懸念した:

  • 経営の自由度が低下する
  • 政治的判断が企業戦略に介入する
  • 政権交代や政策変更で企業価値が揺れる
    結果として株価は下落した。

2.インテルの経営不信・ガバナンス問題が深刻化していた
2024年から Intel は株価が 60%以上下落しており、CEOの投資行動をめぐる「利益相反疑惑」も浮上していた。
このガバナンス不信が、政府介入のニュースと重なり「さらに混乱するのでは」と投資家心理を悪化させた。

3.トランプ政権の半導体政策は“保護主義色が強く”、業界全体に不安を与えている
トランプ政権は 輸入半導体に最大300%の関税を課す可能性を示唆しており、サプライチェーンの混乱やコスト増を招くとの懸念が広がっている。
本来は Intel に追い風のはずだが、実際には:

  • 国際報復関税で市場が縮小する
  • 他社との競争環境が不安定化
  • 政策が急変するリスクが高い
    といった理由で、むしろ不透明感が増している。

4.政府の巨額出資は“支援”である一方、Intel の構造問題は解決しない
トランプ政権は Intel に 89億ドルの直接投資を行う合意を発表している。
しかし、Intel が抱える課題は構造的で、資金注入だけでは解決しない。

  • TSMC・Samsung との技術格差
  • 製造プロセスの遅れ
  • AI時代の競争力不足
    これらが根強く残っているため、投資家は「政府支援=即回復」とは見ていない。

🔍 まとめ:なぜ“試練”なのか
インテル株が急落した理由は、単なる業績悪化ではなく、

  • 政府が10%株取得を検討 → 国有化リスク
  • CEOのガバナンス問題 → 経営不信
  • 300%関税など強硬政策 → 業界全体の不安
  • 巨額支援でも技術遅れは解消せず
    という複合要因が重なり、
    「トランプ政権の半導体再建構想=Intelの安定」ではなく、「政治リスクの増大」と受け止められたため。

⭐インテル株が沈むたび、思う。
国家が産業を救おうと手を伸ばす時、それは支援ではなく“運命の共有”になる。
政治の風向きひとつで企業価値が揺れる世界で、技術より先に試されているのは、私たちの「未来を信じる力」なのかもしれない。


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