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BLS局長人事;トランプ政権の思惑

投資

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こんにちは、当ブログをご覧くださりありがとうございます。
投資について発信している弾正少弼です。
(投稿2026年2月)
今回は、BLS局長人事;トランプ政権の思惑 です。

ドナルド・トランプ大統領が、米国労働統計局(BLS)の次期局長にブレット・マツモト(Brett Matsumoto)氏を指名したニュースは、米国の経済統計の「信頼性」と「政治化」をめぐる激しい対立が背景にあります。

この人事の主なポイントを整理して解説します。


前任者の「電撃解任」と空白期間

この人事の最大の背景は、2025年8月にトランプ氏が前局長のエリカ・マクエンターファー氏を**「雇用統計を改ざんした」と主張して解任**したことにあります。

  • 解任のきっかけ: 2025年7月の雇用統計で就業者数の伸びが予想を大幅に下回り、過去の数値も下方修正されました。
  • トランプ氏の主張: これを「自分を不利に見せるための不正操作だ」と非難し、発表からわずか数時間後にトップを解雇しました。
  • 空白: その後、局長不在の期間が約半年続いていました。

一度目の指名の失敗

トランプ氏は当初、保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」のエコノミスト、E.J.アントニ氏を後任に指名していました。しかし、アントニ氏は過去の過激な投稿や資質の欠如、さらには2021年の議事堂襲撃事件の現場にいた疑惑などが報じられ、議会の承認が得られないと判断して指名が取り下げられました。

ブレット・マツモト氏の起用:実務派へのシフト

今回指名されたブレット・マツモト氏は、前任のアントニ氏とは対照的に**「プロのデータ専門家」**という性格が強い人物です。

  • 経歴: 2015年からBLSに所属し、物価指数などの測定に携わってきたキャリア職員(リサーチエコノミスト)です。現在はホワイトハウスの経済諮問委員会(CEA)に出向しています。
  • 狙い: 前任の政治色の強い候補が失敗したため、内部事情に精通した「実務家」を据えることで、議会承認をスムーズに進め、混乱するBLSの組織を立て直す狙いがあると見られます。
  • 評価: 専門家の間では、彼を「データオタク(Data Nerd)」と呼ぶ声もあり、政治的偏向のない客観的な統計運営への期待と、トランプ氏の意を汲んだ統計手法の変更への警戒の両面があります。

まとめ

このニュースは、**「統計の不正を疑うトランプ政権が、内部の実務派を起用することで、組織の掌握と統計手法の刷新を急ごうとしている」**という構図です。

今後の焦点は、上院の承認公聴会で、彼がBLSの中立性をどう守るのか、あるいはトランプ氏の主張する「正確な数字(=政権に有利な解釈を含む可能性)」をどう実現しようとするのかに集まるでしょう。

🏢ブレット・マツモト(Brett Matsumoto)氏は、長年、労働統計局(BLS)の内部で価格調査や消費分析に携わってきた「実務派」の経済学者です。

公開されている経歴と、彼がこれまで発表してきた主な論文のテーマに下にまとめます。


ブレット・マツモト氏の経歴

マツモト氏は、学術的なバックグラウンドとBLS内部での実務経験を併せ持つキャリア職員です。

  • 学歴:
    • ノースカロライナ大学チャペルヒル校にて経済学博士号(Ph.D.)を取得(2015年)。
    • デラウェア大学にて経済学の学士および修士号、ならびに哲学と歴史の学士号を取得。
  • 主な職歴:
    • 労働統計局(BLS): 2015年に入局。物価・指数研究部門(Division of Price and Index Number Research)にて、スーパーバイザリー・リサーチ・エコノミストとして勤務。
    • 大統領経済諮問委員会(CEA): 直近ではホワイトハウスのCEAにシニア・エコノミストとして出向していました。
  • 専門領域: 主に消費者物価指数(CPI)の測定問題や、消費データの分析を専門としています。

主な論文の内容

彼の研究は、統計の精度向上や、複雑なデータの解釈に焦点を当てたものが多く、特に**「価格の測定方法」「家計の消費パターン」**に関する論文が目立ちます。

論文タイトル(抄訳)発表先(年)内容の概要
Medicare Reimbursement via Hours WorkedAmerican Economic Review (2020)メディケア(高齢者向け公的医療保険)における過剰請求を、労働時間のデータを用いて特定する手法についての分析。
Building a Consumption Poverty MeasureAEA Papers and Proceedings (2022)収入だけでなく、住居や車両からのサービスフローを含めた「消費」に基づく新しい貧困測定指数の提案。
A Distributional Approach to U.S. Personal Consumption ExpendituresBusiness Economics (2024)米国の個人消費支出を世帯ごとに分配し、格差や消費構造をより詳細に把握するための研究(NABEアブライムソン賞受賞)。
Impact of changing consumer expenditure patterns at the onset of COVID-19Monthly Labor Review (2022)パンデミック初期の急激な消費行動の変化が、インフレ率の測定にどのような影響を与えたかを分析。

ポイント:

彼の論文の多くは、単なる理論ではなく、**「今ある統計をどう改善すれば、より正確に現実を反映できるか」**という実務的な課題に取り組んでいます。このため、専門家の間では「データの正確性にこだわる実力者」と評される一方で、トランプ政権下で統計手法の変更を主導する役割を期待されているとの見方もあります。

⭐雇用統計の「嘘」を暴く刺客か? トランプ大統領、BLS局長にブレット・マツモト氏を指名。

前局長を電撃解任してまで送り込む「統計のプロ」。彼の論文を読み解くと、既存の統計手法へのメスが見えてくる。 これから発表される米国の数字、ガラッと変わるぞ。

#トランプ #米国株 #マツモト


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