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投資と受験(子育て)について発信している弾正少弼です。
(投稿2023年12月)
今回は、アメリカ ISM製造業景気指数 12月の振り返りです。最初に まとめ から
11月記事を読んだあなたは、2項を飛ばしてもOKです。
まとめ
・13か月連続で経済活動は縮小。インフレ鈍化の傾向続く。
ISM製造業景気指数とは
ISM(Institute for Supply Management:供給管理協会)が全米の製造業350社の購買担当役員に対するアンケート調査を実施し、その結果を基に作成する景況感を表す指数。景気の先行指標として注目されている。
「新規受注(30%)、生産(25%)、雇用(20%)、入荷遅延(配送時間)(15%)、在庫(10%)」の5項目につき、「良くなっている(1)、同じ(0.5)、悪くなっている(0)」の三者択一の回答結果を点数化し、カッコ内数値でウエイト付けした加重平均で算出される。50が好況と不況の分岐点を意味する。
50を基準として、50以上で景気拡大を示し、50以下で景気縮小を示します。 指数が高いほど景気が良いとされ、市場参加者や投資家にとってはアメリカの景気動向を把握する上で重要な指標の1つとなっています。
ISM製造業景気指数は、毎月の調査によって算出されます。雇用などの指標を集計して算出されます。
公表された項目ごとの数字の中で新規受注、生産の項目は、景気とのかかわりから注目度が高い。また、米雇用統計よりも発表が早いことが多い(発表が同一日となる場合は、雇用統計の方が発表される時間が早い)ことから、雇用部門の数字は、雇用統計の先行指標として注目される。
米国夏時間:日本時間午後11時、冬時間:日本時間午前0時の発表。
ISM製造業景気指数の推移
2023年11月の景気指数です。2023年12月2日発表
2022年11月から13か月連続で指数が50を下回る。
アメリカ経済の景気減速は緩やかでありリセッション(景気後退)までは 延びていると思われます。
場合によってはリセッションが回避できる可能性も出てきています。
銀行不安、商業用不動産、自動車産業のストライキの影響から緩やかな景気減速が見られます。
インフレ鈍化に向けてアメリカ経済は堅調ですが
ISM非製造業景気指数(サービス)/CPI消費者物価指数と合わせて引き続き注視が必要ですね。
[ ロイターより]
米供給管理協会(ISM)が1日発表した11月の製造業景気指数は46.7と10月から変わらずとなった。拡大・縮小の分岐点となる50を下回るのは13カ月連続で、2000年8月─02年1月以来の最長を記録。ロイターがまとめた市場予想は47.6だった。
ISMによると、一般的にPMIが48.7を下回ると経済全体の縮小を示す。ただ、米商務省が11月29日に発表した23年第3・四半期の実質国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比5.2%増と、速報値の4.9%増から上方改定された。
先行指標となる新規受注指数は48.3と10月の45.5から上昇した。
価格指数は10月の45.1から49.9に上昇し、7カ月ぶりの高水準となった。
供給業者の納入を示す指数は前月の47.7から46.2に低下。50を下回ると工場への納品が速くなることを示す。
雇用指数は10月の46.8から45.8に低下した。
拡大したのは、食品・飲料・タバコ、輸送用機器、非金属鉱産物の3業種。縮小したのは紙製品、電気機器、家電・部品、コンピューター・電子製品、機械などの14業種。
FHNフィナンシャル(ニューヨーク)のマクロ・ストラテジスト、ウィル・コンパーノール氏は「製造業部門で需要が過大評価されていたことが示され、生産は向こう数カ月でさらに減速する可能性がある」と指摘。ブリーン・キャピタル(ニューヨーク)のシニア経済アドバイザー、コンラッド・デクアドロス氏は「新規受注と顧客の在庫水準からは、活動の当面の好転は示されていない」としながらも、「景気後退時にみられる製造業の低迷を示すものでもない」と述べた。
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