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(投稿2025年8月)
今回は、アメリカ ジャクソンホール会議の振り返りです。
2026年8月28日に行われたジャクソンホール会議(ワイオミング州)でのケビン・ウォーシュFRB議長による講演内容の要点まとめです。就任後初の大舞台となった今回の講演は、全体として市場の想定以上にタカ派(利上げ辞さない姿勢)なトーンとなりました。
ジャクソンホール会議
ジャクソンホール会議とは、毎年8月末にアメリカ・ワイオミング州のジャクソンホールで開催される年次シンポジウムの通称。主要国の中央銀行総裁や、財務大臣、学者、金融市場関係者が集い、金融政策について議論する。
特に8月はFOMC(連邦公開市場委員会)の開催がないこともあり、FRBの金融市場に対する長期的なスタンスを把握できるジャクソンホール会議に対する市場の関心は高い。
歴代のFRB議長がジャクソンホール会議で重要な政策発表の場として活用しており、ここでの発言が金利や為替、株式市場に大きな影響を与えたケースもある。
インフレと金融政策への姿勢(タカ派トーン)
- 「基調的インフレが十分な速度で目標に近づかない場合、我々にはなすべき仕事がある(Otherwise, we have work to do)」と述べ、必要に応じた追加利上げを示唆しました。
- 7月のPCE(個人消費支出)価格指数が前年比3.7%に留まっていることに触れ、「2%目標達成に向けた過去2年の進展は緩やか過ぎる」と懸念を表明しました。
- 「現在の金融環境(金利水準)が経済活動を十分に抑制(リストリクティブ)しているとは言い難い」との評価を示しました。
インフレ目標の明確化
- 一部で浮上していた「インフレ目標の変更・見直し論」を明確に否定しました。
- 「PCE前年比2%は不動の固定目標(firm, fixed target)である」と強調し、目標達成への強いコミットメントを再表明しました。
コミュニケーションとフォワードガイダンス
- 従来の「事前の政策指針(フォワードガイダンス)」や詳細な経済予測の提示に否定的な立場を改めて強調しました。
- 「過度な見通し提示は市場の自律性を削ぎ、政策の柔軟性を奪う」とし、市場との対話はよりデータ重視(Empiricism)かつ控えめに行う姿勢を示しました。
労働市場の評価
- 採用・解雇ともに低水準で停滞気味に見える足元の労働市場について、「弱気シグナルではなく、コロナ後の構造再編(Rematching)の過程に過ぎない」と分析し、雇用悪化を理由とした安易な利下げ期待を牽制しました。
市場の反応
講演を受けて、市場では9月FOMCでの追加利上げ確率が大幅に上昇(約35%→50%超へ)しました。米長期金利(10年債利回り)は一時4.69%付近まで上昇し、為替市場ではドル高・円安の流れが強まっています。
↓2026年8月29日のCME FedWatch 9月FOMCで利下げの可能性が高まったと市場は反応。

9月16日のFOMCの結果がどうなるか楽しみです。
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