こんにちは、当ブログをご覧くださりありがとうございます。
投資について発信している弾正少弼です。
(投稿2026年8月)
今回は、アメリカ ISM非製造業景気指数(サービス業)8月の振り返りです。
7月記事を読んだあなたは、1項を飛ばしてもOKです。
ISM非製造業景気指数とは
ISM(Institute for Supply Management:供給管理協会)が全米の非製造業375社の購買担当役員に対するアンケート調査を実施し、その結果を基に作成する景況感を表す指数。
ISM非製造業景気指数とは、アメリカのサービス業や建設業などの活動を測る指標です。この指数は、毎月、約400社の企業にアンケートを行って作られます。アンケートでは、業務量や受注量、在庫量、雇用状況などについて、前月と比べて増えたか減ったか同じかを答えてもらいます。それぞれの項目に対して、増えたと答えた企業の割合から減ったと答えた企業の割合を引いたものを、拡大係数と呼びます。拡大係数がプラスになると、その項目は前月よりも改善したことになります。拡大係数がマイナスになると、その項目は前月よりも悪化したことになります。そして、それぞれの項目に重み付けをして合計したものが、ISM非製造業景気指数になります。この指数が50以上になると、非製造業全体が拡大していることになります。逆に、この指数が50以下になると、非製造業全体が縮小していることになります。この指数は、アメリカ経済の約70%を占める非製造業の動向を知ることができる重要な指標です。また、非製造業の活動が増えると、物価や金利が上昇する可能性が高まります。そのため、この指数は、金融市場や株式市場にも影響を与えます。
非製造業(375社以上)の購買・供給管理の責任者を対象に、各企業の受注や在庫、価格など10項目についてアンケート調査を実施。「良くなっている」、「同じ」、「悪くなっている」の三者択一の回答結果を集計し、季節調整を加えた事業活動・新規受注・雇用・入荷遅延の4つの指数をもとに、ISM非製造業景況感の総合指数を算出する。
ISM製造業景気指数と同様に、0から100までのパーセンテージで表し、50%を景気の拡大・後退の分岐点、50%を上回ると景気拡大、50%を下回ると景気後退を示す。
ISM製造業の2営業日後、毎月第3営業日に発表される。
労働省による雇用統計の発表と前後するが、雇用統計よりも発表が早い場合、雇用における非製造業の割合が大きいこともあって、先行指標として注目される。
ISM非製造業景気指数の推移
米供給管理協会(ISM)が2026年8月5日に発表した7月のISM非製造業景況指数(PMI)は54.1となり、市場予想をわずかに下回ったものの、景気拡大の境界線である50.0を上回りサービスセクターの堅調さを維持しました。
【7月 ISM非製造業景況指数の結果】
- 総合指数:54.1(予想:54.5 / 前月:54.0)
- 拡大ペースは前月並みを維持し、米国経済の大部分を占めるサービス業の根強い底固さを示しました。
- 事業活動:59.1(前月:55.4)— 大幅に上昇し、需要の旺盛さが際立つ結果。
- 新規受注:57.2(前月:55.1)— 受注の伸びが一段と加速。
- 雇用:47.4(前月:51.2)— 節目50を下回り、再び縮小領域へ低下。労働市場の緩やかな減速を示唆。
- 価格(支払価格):70.3(前月:67.7)— 70台に再び上昇し、仕入コスト増やインフレ圧力の根強さが浮き彫りに。

【今後の米国株の見通し】
先日の製造業PMI(55.6への大幅好転)と今回の非製造業PMIを合わせると、米経済は「ソフトランディング(軟着陸)」どころか「ノーランディング(無着陸)」に近い力強さを維持していることが裏付けられました。これに伴う米国株への影響と見通しは以下の3点に集約されます。
- 堅調な業績が相場の下支えに事業活動や新規受注の強さは、企業業績(EPS)の伸びを後押しします。AIインフラ投資やサービス需要の底固さを背景に、主要企業の好業績に支えられた底堅い推移が期待されます。
- 「利下げペース鈍化」と「インフレ長期化」の警戒感非製造業の価格指数が70.3まで再上昇したことは、FRB(米連邦準備制度理事会)にとって頭の痛い材料です。インフレ沈静化の遅れから過度な早期・大幅利下げ期待は後退しやすくなり、長背の金利上昇が株価の重荷(特に高バリュエーション銘柄の調整要因)となる局面には注意が必要です。
- 物色動向は「金利主導」から「業績重視」へ雇用指数の低下による景気減速懸念と、価格指数上昇によるインフレ懸念が交錯し、短期的には金利変動に伴うボラティリティ(乱高下)が発生しやすい環境です。しかし、製造業・非製造業ともに需要自体は堅調なため、テーマ性だけでなく確実な収益力を示す大型ハイテク株や高品質な成長株への選別物色が強まる見通しです。
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