こんにちは、当ブログをご覧くださりありがとうございます。
投資について発信している弾正少弼です。
(投稿2026年7月)
今回は、米小売売上高は7月の振り返り です。
2026年7月16日に発表されたアメリカの商務省から発表された6月分の小売売上高の結果をまとめました。
6月米小売売上高の結果とポイント
結論から言うと、「全体の伸びは鈍化したものの、中身を見ると米国の個人消費はなお底堅い(レジリエンスがある)」という内容でした。
- 全体(前月比): +0.2% (市場予想通り。前月の+1.0%からは減速)
- 前年同月比: +6.7% (依然として強い伸びを維持)
- 自動車・ガソリン除く(前月比): +0.4% (底堅い推移)
なぜ全体が「+0.2%」に減速したのか?
最大の要因はガソリン価格の下落です。ガソリンスタンドでの売上高が前月比で-5.3%と大きく落ち込んだため、全体の数字が押し下げられました。
どこが強かったのか?
- オンライン小売(前月比 +1.9%): アマゾンのプライムデーや各社の夏のセールイベントが牽引しました。
- 自動車・同部品(前月比 +1.9%): メーカーのインセンティブ(値引き施策)が功を奏し、車がよく売れました。
- スポーツ・趣味関連(前月比 +1.3%): ワールドカップなどのイベント効果もあり、消費が伸びました。
💡 ここがポイント:
ガソリン代が浮いた分、消費者が他のもの(オンラインショッピングや自動車など)にお回ししている格好で、米国の消費者が完全に財布の紐を閉めたわけではないことが分かります。
今後の米国株の見通し
今回の小売売上高の結果は、米国株にとって「ソフトランディング(景気の緩やかな減速)」のシナリオを補強する好材料と言えます。
今後数ヶ月の米国株を見通す上で、以下の3つの要素が絡み合ってきます。
FRBの利下げ期待がさらに高まる
直前に発表された6月の消費者物価指数(CPI)が「前月比-0.4%」と4年ぶりの大幅下落となっており、インフレの鈍化傾向が鮮明になっています。今回の小売売上高も「インフレが収まりつつ、消費も壊れていない(適温相場)」ことを示しているため、連邦準備制度理事会(FRB)が安心して利下げに踏み切りやすい環境が整いました。利下げは一般的に株価の追い風になります。
セクターローテーション(物色の変化)の継続
これまで米国株を引っ張ってきたのは「AI・半導体・大型ハイテク株」でしたが、インフレ鈍化と利下げが見えてきたことで、資金が別の場所へ動き始めています。
- 追い風となるセクター: 金利低下の恩恵を受けやすい中小企業株(ラッセル2000など)、内需関連、高配当の割安株(バリュー株)。
- ハイテク株の注意点: 利益確定売りに押される場面も増えていますが、企業のファンダメンタルズ(業績)自体が悪化しているわけではないため、押し目買いのチャンスを伺う展開になりそうです。
今後の注目リスク
- 中東情勢と原油価格: 6月はガソリン安が消費を助けましたが、中東での緊張が再び高まればエネルギー価格が反発し、消費の重荷になるリスクがあります。
- 秋の政治イベント: 2026年は米国の中期選挙の年であるため、夏以降は政治的な不透明感から市場のボラティリティ(変動幅)が大きくなる可能性があります。
📌 総括
全体として、米経済がリセッション(景気後退)に陥る懸念は低く、米国株の中長期的な上昇トレンドは維持される可能性が高いです。ただし、これまでのように「大型ハイテク株一本足打法」で上がる相場から、幅広い銘柄に買いが広がる相場へシフトしている点には注目しておくと良いかもしれません。
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