こんにちは、当ブログをご覧くださりありがとうございます。
投資について発信している弾正少弼です。
(投稿2026年7月)
今回は、アメリカ ISM製造業景気指数 7月の振り返りです。
6月記事を読んだあなたは、1項を飛ばしてもOKです。
ISM製造業景気指数とは
ISM(Institute for Supply Management:供給管理協会)が全米の製造業350社の購買担当役員に対するアンケート調査を実施し、その結果を基に作成する景況感を表す指数。景気の先行指標として注目されている。
「新規受注(30%)、生産(25%)、雇用(20%)、入荷遅延(配送時間)(15%)、在庫(10%)」の5項目につき、「良くなっている(1)、同じ(0.5)、悪くなっている(0)」の三者択一の回答結果を点数化し、カッコ内数値でウエイト付けした加重平均で算出される。50が好況と不況の分岐点を意味する。
50を基準として、50以上で景気拡大を示し、50以下で景気縮小を示します。 指数が高いほど景気が良いとされ、市場参加者や投資家にとってはアメリカの景気動向を把握する上で重要な指標の1つとなっています。
ISM製造業景気指数は、毎月の調査によって算出されます。雇用などの指標を集計して算出されます。
公表された項目ごとの数字の中で新規受注、生産の項目は、景気とのかかわりから注目度が高い。また、米雇用統計よりも発表が早いことが多い(発表が同一日となる場合は、雇用統計の方が発表される時間が早い)ことから、雇用部門の数字は、雇用統計の先行指標として注目される。
米国夏時間:日本時間午後11時、冬時間:日本時間午前0時の発表。
ISM製造業景気指数の推移
今週、7月1日に発表された6月分の米ISM製造業景気指数の結果について以下に整理します。
全体としては、市場予想をわずかに下回ったものの、景気の拡大・縮小の分岐点である「50」を6ヶ月連続で上回り、米国の製造業が底堅さを維持していることを示す内容でした。何より、インフレの種となっていた「仕入れ価格」が大きく低下した点が今回のトピックです。
📊 6月 ISM製造業景気指数の主要結果
主要な指標(サブインデックス)の動きは以下の通りです。
| 指標名 | 6月実績 | 市場予想 | 前回(5月) | 評価と状況 |
| 総合PMI | 53.3 | 53.8 | 54.0 | 予想を下回るも、6ヶ月連続の50超えで拡大を維持。 |
| 新規受注 | 56.0 | — | 56.8 | 前回より微減したものの、56台と底堅い需要が継続。 |
| 生産 | 52.2 | — | 54.3 | 前回から2.1ポイント低下し、拡大のペースがやや鈍化。 |
| 仕入れ価格 | 73.0 | 77.5 | 82.1 | 9.1ポイントの大幅低下。インフレ圧力が明確に緩和。 |
| 雇用 | 49.7 | — | 48.6 | 50は下回る(縮小)ものの、前回から改善し50目前に。 |

🔍 今回のポイント(ここが肝心!)
- 「仕入れ価格」の大幅低下が最大のサプライズ前回(5月)は82.1と原油価格の高騰などを受けてかなり高い数値でしたが、今回は73.0へと急低下しました。これは2022年7月以来の大幅な低下幅です。イランを巡る情勢の一時的な停戦・交渉進展などにより、原油や燃料価格が落ち着いたことが大きく寄与しています。
- 需要(新規受注)は依然として強い主要な17業種のうち、電気機器や金属、コンピューター・電子機器など14業種が拡大を報告しています。企業のコメントでも、金利の高止まりや関税への懸念はあるものの、全体的な需要の見通しはポジティブ(前向き)に捉えられています。
- 雇用も回復傾向雇用指数は49.7と、完全な拡大(50以上)には一歩届きませんでしたが、2025年1月以来の高い水準まで持ち直しています。
💡 マーケットへの影響
発表直後は予想を下回ったことで米ドル/円がわずかに下落する場面もありましたが、底堅い経済状況とインフレ懸念の和らぎ(価格指数の低下)という「ソフトランディング(軟着陸)」に期待が持てる内容だったため、市場の動揺は限定的でした。
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