こんにちは、当ブログをご覧くださりありがとうございます。
投資について発信している弾正少弼です。
(投稿2025年11月)
今回は、 プライベートクレジット、世界のファンドが警戒 です。
背景には、急拡大するプライベートクレジット市場の透明性欠如と信用リスクへの懸念があります。複数の破綻事例や規制の不備が、金融幹部の警戒感を高めています。
以下に、報道の背景を整理します:
🏦 プライベートクレジットとは?
- 銀行以外の民間ファンドが企業に直接融資する仕組み。未上場企業が対象で、情報開示が少ないため高利回りが期待される一方、リスクも高い。
- 市場規模はこの10年で急拡大し、現在は約1.7兆ドル(約260兆円)規模に達しています。
⚠️ なぜ今、警戒されているのか?
1.破綻事例の連鎖
- 米自動車ローン会社「トライカラー・ホールディングス」や部品メーカー「ファースト・ブランズ・グループ」の破綻が、プライベートクレジット市場の脆弱性を露呈。
- これらの企業は複雑かつ不透明な資金調達を行っており、他にも同様のリスクが潜んでいる可能性が指摘されています。
2.透明性の欠如
- シティグループの幹部は「ポートフォリオの実態が把握できない」と警告。投資家がリスクを見誤る可能性が高い。
3.規制の不備
- UBSの会長は「米保険業界に潜むシステミックリスク」として、プライベートクレジットの規制の甘さを問題視。
- JPMorganのCEOも「リーマンショック前に似ている」と発言し、信用リスクや流動性リスクの高まりを懸念。
🌍 世界のファンド幹部が「神経質」になる理由
- TCWグループのCEOケイティ・コッチ氏は「一部のプライベートクレジット市場に非常に神経質になっている」と発言。
- ファンド側も、ポートフォリオの15%をアンダーウェイト(慎重姿勢)にしていると明かしています。
🇯🇵 日本への影響
- 日本の金融機関もプライベートクレジットに関与しており、M&Aブームや資金流入の増加が見られる一方、リスク管理の重要性が高まっています。
この報道は、金融業界が「見えない爆弾」とも言われるプライベートクレジット市場に対して、慎重な姿勢を強めていることを示しています。
つづいて、プライベートクレジット市場について
💡 プライベートクレジット市場の基本構造
・定義: 銀行などの伝統的な金融機関ではなく、投資ファンドや機関投資家が企業に直接融資する仕組み。
・対象: 主に未上場の中堅企業(ミドルマーケット)が中心。
・手法:
- ダイレクトレンディング(直接融資)
- メザニンファイナンス(劣後債的な融資)
- ディストレスト債務(経営難企業への融資)
📈 急成長の背景
- 銀行規制の強化: 2008年の金融危機以降、銀行の融資活動が制限され、ノンバンクが台頭。
- 高利回りの魅力: 年間10%前後の利回りが期待されるため、機関投資家に人気。
- 柔軟な契約設計: 借り手のニーズに合わせた融資条件が可能。
⚠️ リスクと課題
- 情報の非公開性: 上場企業と違い、財務情報の開示が限定的で透明性が低い。
- 流動性の低さ: 債券市場と比べて売買が難しく、長期保有が前提。
- 詐欺や破綻のリスク: 最近では、偽造担保による詐欺事件や自動車関連企業の破綻が相次ぎ、信頼性が問われている。
🌍 経済への影響
- 市場規模は2029年までに2.6〜2.8兆ドルに達する見込み。
- 一部では「次の金融危機の火種」とも懸念されており、リーマンショック級の波及リスクも議論されています。
プライベートクレジット市場の動向に引き続き注目ですね
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