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ブラックロック傘下で詐欺被害

投資

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こんにちは、当ブログをご覧くださりありがとうございます。
投資について発信している弾正少弼です。
(投稿2025年11月)
今回は、 ブラックロック傘下で詐欺被害 です。

報道の背景は、ブラックロック傘下のHPSインベストメント・パートナーズが関与した資産担保融資(ABF)において、担保が偽造されていた詐欺事件が発覚し、プライベートクレジット市場全体への信頼が揺らいでいることにあります。
以下に整理します:

🕵️ 詐欺事件の概要

・被害者: ブラックロック傘下のHPSインベストメント・パートナーズと仏BNPパリバ

・加害者とされる人物: 無名の実業家バンキム・ブラームバット氏

・融資先企業: ブロードバンド・テレコムとブリッジボイス(通信サービス会社)

・詐欺の手口:

  • 売掛金を担保とするABF(Asset-Based Finance)取引において、実在しない売掛金を偽造ドメインや偽署名で捏造。
  • 担保が存在しないにもかかわらず、数億ドル規模の融資が実行された。

💥 影響と波紋

  • HPSは約1.5億ドルを全額償却し、融資先企業は破産申請。
  • ブラックロックは、HPS買収直後にこの問題が発覚したため、買収戦略への疑念も浮上。
  • JPモルガンのCEOジェイミー・ダイモン氏は「ゴキブリが1匹見つかれば、他にもいる」と警告し、業界全体に警鐘を鳴らした。
  • プライベートクレジット市場では、他にも自動車業界の突然の破綻などが続き、ABF取引の透明性や監視体制への懸念が高まっている。

📉 なぜ「市場の死角」なのか?

  • プライベートクレジット市場は急成長中で、規制が緩く情報開示も限定的。
  • ABFは複雑な構造を持ち、担保の実在性を確認するのが難しい。
  • ブラックロックのような大手でも見抜けなかったことから、市場の構造的な脆弱性が露呈したといえます。

この事件は、資産運用業界における信頼の根幹を揺るがす可能性があります。

つづいて、プライベートクレジット市場について
プライベートクレジット市場とは、銀行を介さずに投資ファンドなどが企業に直接融資を行う非公開の金融市場のことです。近年、世界的に急成長しており、2025年時点で市場規模は約1.7兆ドルに達しています。

💡 プライベートクレジット市場の基本構造

・定義: 銀行などの伝統的な金融機関ではなく、投資ファンドや機関投資家が企業に直接融資する仕組み。

・対象: 主に未上場の中堅企業(ミドルマーケット)が中心。

・手法:

  • ダイレクトレンディング(直接融資)
  • メザニンファイナンス(劣後債的な融資)
  • ディストレスト債務(経営難企業への融資)

📈 急成長の背景

  • 銀行規制の強化: 2008年の金融危機以降、銀行の融資活動が制限され、ノンバンクが台頭。
  • 高利回りの魅力: 年間10%前後の利回りが期待されるため、機関投資家に人気。
  • 柔軟な契約設計: 借り手のニーズに合わせた融資条件が可能。

⚠️ リスクと課題

  • 情報の非公開性: 上場企業と違い、財務情報の開示が限定的で透明性が低い。
  • 流動性の低さ: 債券市場と比べて売買が難しく、長期保有が前提。
  • 詐欺や破綻のリスク: 最近では、偽造担保による詐欺事件や自動車関連企業の破綻が相次ぎ、信頼性が問われている。

🌍 経済への影響

  • 市場規模は2029年までに2.6〜2.8兆ドルに達する見込み。
  • 一部では「次の金融危機の火種」とも懸念されており、リーマンショック級の波及リスクも議論されています。

プライベートクレジット市場の動向に引き続き注目ですね


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