こんにちは、当ブログをご覧くださりありがとうございます。
投資について発信している弾正少弼です。
(投稿2025年10月)
今回は、農林中金に新たな試練 です。
農林中金の間接出資先が米企業の破綻により巨額の売掛債権を抱えたことで、リスク管理体制の脆弱性が再び問われている構図があります。
以下に報道の背景を整理します:
🧩 問題の構図と関係者
- 破綻企業:ファースト・ブランズ・グループ(FBG)
・米国の自動車部品メーカーで、2025年9月に連邦破産法第11条(チャプター11)を申請
・負債は最大500億ドル規模とされ、簿外ファイナンスや詐欺疑惑も浮上。 - 債権保有者:カツミ・グローバル(Katsumi Global)
・JA三井リースの米国子会社。JA三井リースは農林中金と三井物産の合弁事業。
・FBGに対する売掛債権を約17.5億ドル(約2700億円)保有。一部は投資家に売却済みで、実質残高は14.3億ドル。 - 農林中金の立場
・間接出資者として、JA三井リースの損失が連鎖的に影響する可能性あり。
・前期(2025年3月期)に外国債券の損失で1兆8000億円の純損失を計上しており、現在はリスク管理体制の再構築中。
📉 なぜ「新たな試練」なのか?
- リスク管理の脆弱性が再露呈
・金利上昇による債券損失に続き、今度はファクタリング事業の信用リスクが顕在化。
・政府の有識者会議は、農林中金に対し「市場に精通した社外取締役の登用」などを提言していた。 - 債権の回収先が大手企業
・アマゾン、GM、フォードなどが債権の回収先とされるが、FBGの破綻により回収不能リスクが懸念される。 - 経営再建中のタイミング
・2025年4月に新理事長・北林太郎氏が就任し、黒字転換を果たしたばかりの第1四半期に発生した事案。
🔍 今後の注目点
- JA三井リースの損失計上の有無
・現時点では損失が発生しているかは不明。今後の決算で明らかになる可能性。 - 農林中金の経営陣の対応
・モーニングスターの専門家は「親会社にも影響するため、リスク管理できる経営陣の選定が重要」と指摘。 - 米国での訴訟・調査の進展
・DOJ(米司法省)による詐欺疑惑の捜査も進行中で、事案の全容解明が今後の焦点。
この件は、農林中金のグローバル投資戦略とリスク管理の在り方を問う象徴的な事例です。「実践的なリスク管理」や「日本企業の海外展開の教訓」としても、深掘りする価値があるテーマですね。
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