こんにちは、当ブログをご覧くださりありがとうございます。
投資について発信している弾正少弼です。
（投稿2025年10月)
今回は、アメリカ政府、大規模な人員削減開始 です。
この報道の背景は、2026年度予算案を巡る与野党の激しい対立と、トランプ政権による強硬な財政削減方針にあります。
以下に、今回の政府機関閉鎖と人員削減の背景を整理します：
🏛️ 政府閉鎖の発端：予算案を巡る対立
- 2026年度予算案において、共和党は医療保険補助金の削減と国境警備予算の拡充を主張。
- 一方、民主党は医療費抑制とACA（オバマケア）関連予算の延長を最優先課題として譲らず、議会での妥協が成立しないまま10月1日から政府機関が閉鎖。
🔥 トランプ政権の対応：人員削減の強行
- 10日目に突入した閉鎖状態の中で、トランプ大統領は恒久的な人員削減命令を発令。
- 行政管理予算局（OMB）のボート局長がSNSで「人員削減が始まった」と発表。財務省や厚生省など7省庁で4200人以上が解雇通知を受けた。
- トランプ氏は「民主党が始めたことだ」と責任転嫁しつつ、財政健全化の一環と位置づけ。
⚖️ 法的・政治的論争
- 民主党は「政府閉鎖中の解雇は違法」として訴訟を起こし、60日前通知義務違反を指摘。
- フィリバスター（議事妨害）を巡る攻防も激化。共和党は「核オプション（60票ルール撤廃）」を検討し、民主党の抵抗を排除しようとする動きも。
📉 経済・社会への影響
- 政府契約依存企業や国立公園、パスポート発行などの行政サービスが停止。
- 軍人給与や社会保障給付金の遅延も懸念され、州政府が代替支給を検討する事例も。
- Moody’sは「1ヶ月続けばGDP成長率を0.5～1%押し下げる可能性」と予測。
この事態は単なる予算交渉の失敗ではなく、政府の役割や制度の根幹を揺るがす政治的・制度的危機とも言えます。「政策と市場心理の交差点」として、今後の市場反応や中間選挙への影響も注視すべき局面です。
つづいて、ETFやセクター別の影響を整理します。
*政府閉鎖と人員削減は、特定セクターETFに明確な影響を及ぼしています。特にヘルスケア（XLV）と金融（XLF）*が下落傾向にあり、インフラ（XLI）やテック（XLK）は比較的底堅い動きです。
📉 セクター別ETFの影響分析（2025年10月12日時点）
Sources:
①XLV ETF price – 検索
②長期化する米政府閉鎖が経済や金融市場に悪影響：世論と金融市場の動向が政府閉鎖終了の鍵に | 木内登英のGlobal Economy & Policy Insight | 野村総合研究所(NRI)
🔍 背景と市場心理
- 政府統計の遅延（雇用統計・CPIなど）がFRBの利下げ判断を不透明にし、金融セクターに不安をもたらしています。
- 医療保険補助金の延長問題が未解決で、ヘルスケア関連企業の収益見通しが悪化。
- 一方、国防・インフラ支出は継続中で、関連セクターは比較的安定。
- テックセクターは政府依存度が低く、AI・半導体需要が支えとなっている。
📊 投資戦略のヒント
- 短期的にはXLV・XLFの下落を逆張りで拾う戦略も可能。ただし、閉鎖長期化リスクには注意。
- SOXS（半導体ベアETF）などのヘッジ戦略は、統計不透明化によるボラティリティ上昇に備える手段として有効。
- XLIやXLKはディフェンシブな選択肢として注目。特にXLKはAI関連銘柄の強さが継続。
トランプ政権の動向に注視ですね
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