こんにちは、当ブログをご覧くださりありがとうございます。
投資について発信している弾正少弼です。
(投稿2025年10月)
今回は、MUFG デジタル証券に参入 です。
MUFGのデジタル証券参入は、中期経営計画に基づく「資産運用立国」への貢献と、自己資本強化・投資家層拡大を狙った戦略的な一手です。
以下に報道の背景を整理します:
🏦 MUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ)の戦略的背景
- 中期経営計画(2024~2026年度)で掲げた「成長戦略の進化」の一環として、MUFGはデジタルアセット領域への挑戦を明言。
- 特に「資産運用立国」構想に呼応し、個人投資家層の拡大と新たな投資体験の提供を目指している。
🔗 デジタル証券(セキュリティトークン:ST)とは
- ブロックチェーン技術を活用し、有価証券の権利を電子的に移転可能な「トークン」として表現する仕組み。
- 金融商品取引法上の有価証券に該当し、既に野村証券や大和証券などが取り扱いを開始。
- 政府も規制緩和でSTの普及を後押ししており、市場は急拡大中(2025年8月時点で累積発行額2628億円)。
💰 第1号案件:自社劣後社債のST化
- MUFGは自己資本強化のため、従来からTier2劣後社債を発行してきたが、今回はこれをセキュリティトークン形式で公募。
- バーゼルIII規制に対応する資本調達手段として、ST社債を活用。
- 発行は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が担当し、譲渡制限や破綻時免除特約などを付加した設計。
🧩 市場構造と競争環境
- ST市場は不動産型が主流(累積2333億円)だが、社債型の拡大が期待されている。
- MUFGの参入により、銀行系証券の本格的なST展開が加速し、野村・大和との競争が激化。
- 将来的には芸術作品や知的財産などもST化の対象となる可能性があり、投資対象の多様化が進む。
🔍 補足視点
- この動きは、資本調達の効率化と投資家層の拡張を両立する試みであり、ETFや債券投資の戦略にも影響を与え得ます。
- ST社債は流動性や譲渡制限の設計次第で、リスク・リターン特性が従来型社債と異なるため、今後の市場評価が注目されます。
- 日本の金融市場におけるデジタル化と分散型金融(DeFi)への橋渡しとしても重要な布石です。
つづいて、ST社債の投資適格性について
ST社債(セキュリティトークン社債)は、技術革新による利便性向上と投資家層拡大の可能性を秘めつつも、流動性・規制・信用リスクに対する慎重な評価が必要な投資対象です。
以下に、投資適格性を多面的に分析します:
🧠 1. 投資家視点からの評価軸

Sources:
①セキュリティトークン(ST)社債形式での国内公募無担保劣後社債の発行について
②2jstoa.pdf
📈 2. 投資家層の広がりと適合性
- 個人投資家:
- 少額投資が可能(小口化)で、デジタル証券口座があればアクセス可能。
- ただし、譲渡制限や破綻時免除特約などの理解が不可欠。
- 金融リテラシーが高い層に限定される可能性あり。
- 機関投資家:
- バーゼルIII対応のTier2資本として評価可能。
- ST形式での保有は、カストディ・会計処理の整備が必要。
🔐 3. STならではの付加価値
- 自動利払い・償還:スマートコントラクトにより、利払いが自動化される設計。
- 発行体との直接接続:投資家と発行体がブロックチェーン上で直接つながることで、情報開示の透明性が向上。
- 非金銭的リターン:将来的には、ファン向け特典や参加型マーケティング要素も付加可能。
⚠️ 4. 投資判断における留意点
- 譲渡制限:MUFGのST社債は譲渡制限付きであり、流動性リスクが高い。
- 破綻時免除特約:元本返済が免除される可能性があるため、信用リスクは通常の社債より高い。
- 販売体制:証券会社を通じた販売であり、契約締結前交付書面によるリスク説明が義務化されている。
🧭 ETF・債券戦略との接続
- ST社債は流動性が限定的であるため、ETFのような機動的な売買は困難。
- ただし、利回り重視の長期ポートフォリオにおいては、補完的な役割を果たす可能性あり。
- 今後、ST形式の国債や社債ETFが登場すれば、分散投資の新たな選択肢となる。
さらなる市場拡大に注目ですね
下をクリックしていただけると励みになります。他のブロガーさんも参考にして下さい。![]()
![]()

Prime Student
Audible
Amazon music unlimited
インターネットでお得に取引!松井証券
ハイスピードプランの詳細はこちら
格安ドメイン取得サービス─ムームードメイン─




コメント